教養の身につけ方 哲学書編

自己啓発
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えんでのブログを運営している えんで です。

今回は文字が主の本を1000冊読んだ私が

教養を身に着けるために哲学書を読もうという話を書いていこうと思います。

このブログ記事はこんな人におすすめ

教養を身に着けたい人

仕事で成果を出したい人

思考力を深めたい人

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1,教養を身に着けなければならない理由

そもそも、なぜ教養を身に着けなければならないといけないのでしょうか。

その理由は、私達が生きる世界についてより深く理解するためです。

詳しく解説するために、

まず、教養に関係する「リベラルアーツ」という言葉を確認していこうと思います。

「リベラルアーツ」とは、日本語訳すると「教養教育」です。つまり教養を人々に教えるということ。

この「リベラルアーツ」という概念は中世ヨーロッパの大学(現在の大学のおおもと)に取り入れらました。

中世ヨーロッパの「リベラルアーツ」は、

・聖書を読み解くための力

・神が作った世界(自然現象)を読み解くための力

この2つの力を養成するという目的で行われていました。

(現代でいう、文系と理系といった感じです。)

ヨーロッパの人々からすると絶対的な存在である 神 を少しで理解するための手段が教養を学ぶということだったわけです。

つまり、教養とは神(現代でいう世界)を理解するための必須項目であるということができます。

先程も述べたように

教養を学べば、世界についてより深く理解できるということですね。

2,哲学を学ぶ理由

先程、教養を身につける理由は世界をより深く理解するためだという話をしました。

しかし、世界をより深く理解するためには、言葉を使って考える力、つまり思考力がなければ、お話になりません。

また、どれだけ物事に対しての知識があろうとも自分の頭で考えることができなければ、社会を生き抜くことができません。

これからの時代、AIによって様々な職種がなくなってくるという話もあります。

ますます、自分の頭で考える必要性が高まってくるわけです。

その思考力を鍛えるのにうってつけなのが、「哲学書を読む」という行為なのです。

なぜなら、哲学書とは、「哲学者」という考えることが仕事である哲学者が、生涯をかけて考え抜いた跡が記されているわけです。

皆さんの中に、「人間はなぜ人間なのか」と数十年必死に考え抜いた方がいるでしょうか?

なかなかいないですよね。

しかし、哲学者にはそのようなことを必死に考えている人がたくさんいるわけです。

ただし、ここで次のように思われる方もいらっしゃるでしょう。「人間はなぜ人間なのか」なんて知ったところで、人生の役に立つのかと。

確かに、人間はなぜ人間なのかの答えを知れば明日からお金が稼げるようになるわけではありません。

しかしながら、哲学書を読む重要な意義は答えことではありません。

重要なのは、考えることが仕事の哲学者の思索の跡を追体験するということです。

物事の深いところまで考える哲学者の思索の跡を知れば、人生の難題や、答えのない問いに対するアプローチの仕方を学ぶことができるのです。

つまり、哲学を学ぶ理由としては、結果を学ぶためではなく、プロセスを学ぶためであると言うことができます。

3、哲学書は難しい!?

はい。皆さんが思っているように、哲学書の中には難しいものもあります。

「まじで何を言っているんだこの人」

といったレベルの文章があちらこちらにある本も存在します。

すごいことは言っていそうなんだけれど、自分には理解できない状態によく陥ります。

しかし、よく考えれば当然です。

哲学書は考えることが仕事の哲学者が書いてある文章なのだから、思索の経験を積んでいない私達のような素人が読んでもすんなり理解できるはずもありません。

大切なのは、分からなくてもわからないなりに、この哲学者は何を言っているのかをしっかりと

考えることです。

人間というのは不思議なもので、分からなくても一生懸命理解しようとすれば、脳がそのレベルまで頑張って成長しようとしてくれます。

だから、頑張って哲学書を読み込めば、ある日突然「この哲学者はこんなことが言いたいのか」

とすんなり分かる日が来ます。

ですので、哲学書を読む際には、腰をしっかりと据えて読む必要があります。

4、おすすめの哲学書

1、まずはじめの一冊に

・出口治明著 『哲学と宗教全史』

本を1万冊読み、現代の知の巨人と称される 出口治明氏

その出口氏が古今東西の哲学や宗教を一冊で解説した本書

氏の誰にでも分かるような噛み砕いた説明を聞けば、どんなに難しい哲学書の内容もスラスラと

頭に入ってきます。

哲学の基本のきを知りたい人がまずはじめに読むべき本です。

2、初心者向け

・ショウペンハウエル著 『読書について』

読書とは他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく

ショウペンハウエル著 斎藤忍随訳 『読書について』 岩波書店出版

という本好きからすると衝撃な言葉を述べる本書。

ここでショウペンハウエルが言いたいのは、「本は読むな」ということではありません。

では、どのように本を読んだらいいのでしょうか。。。

続きは本書で、、

・本は好きだけどどのようにそれを読んだらいいか分からない人

・本に興味はあるが読み方がわからない人

におすすめの一冊

ニーチェ著 『ツァラトゥストラ』

「神は死んだ」という衝撃的な言葉で有名なニーチェが記述した本書

なぜ神は死んだと言えるのか

超人とは何なのか 

ニーチェの思想が詰まった一冊

しかも、『ツァラトゥストラ』は物語形式で哲学書の中では、読みやすい

特に本書は手塚氏による格調高い訳と、文豪三島由紀夫との対談も読めるためおすすめの一冊。

アリストテレス著 『ニコマコス倫理学』

古代ギリシャを代表する哲学者 アリストテレス

そんな彼が

・幸福とは何か

・人柄の徳とは何か

を懸命に考え抜いた本

特に、下記にリンクをはっている『ニコマコス倫理学』は、新訳で訳もこなれており大変読みやすい一冊。

マルクス・アウレーリウス著『自省録』

ローマ帝国の数多の皇帝の中でも特に優れた五人のうちの一人であるアウレーリウス。

そんな彼が「善き人」であるためにどうするか

より良い人生とは何か

を自己に問い続けた本。

『自省録』は

アウレーリウス自身が、誰かに見せるために書いたものではなく、ただひたすら自分のために書いたものをかき集めたもので構成されています。

誰にも見せる気はなかったからこそ、綺麗事ではない人生の本質を探れる一冊。

中級者向け

パスカル著 『パンセ』

「人間は考える葦である」

この言葉は『パンセ』に載っている言葉です。

人間は川辺に生えている葦のようにようにとるに足らない存在である。

しかし、人間には思考する力があり、思考することに人間の真価があると考えたパスカル

そんな彼の思考が本書には余すことなく詰まっています。

開いたページ1ページごとに思わず「はっ」とさせられる言葉が載っています。

天才の思考法を知りたい方におすすめ

・デカルト著 『方法序説』

「我思う故に我あり」という有名な文章が載っている本書

私は自分のことについて考える。だから、私は存在するということができるのだ

とデカルトが考えたのはなぜなのか。

その理由は本書で、デカルト本人によって語られています。

人々はどのようにしたら物事の真理にたどり着く事ができるのか。

この問いに、「近代哲学の父」と称させるデカルトがいかに考えを巡らせたか、それを知ることができる貴重な一冊

3上級者向け

マルティン・ハイデガー著 『存在と時間』

この本の著者 ハイデガーは生前カリスマ性があり多くのものを魅了した。

しかし、話を聞きに来た他の哲学者でも、ハイデガーが何を言っているのか分からなかったという逸話が残っている。

他の哲学者さえも理解に苦しむ20世紀最大の哲学者 ハイデガー の代表作 『存在と時間』

大変難解な内容だが、本書は後世の著名哲学者にも多くの影響を与え、日本人の古来からの感覚にも馴染みやすく、日本人にも人気の一冊

哲学という世界に足を踏み入れたのなら一度は読んでおきたい名著

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。

最初にも書きましたが、哲学書は皆さんが思っているように、大変難解な内容を持つものが多いです。

だからこそ哲学書を読む価値があるわけです。

これからの時代、AIによって単純な仕事は失われ、専門性の高い、つまり考える力を求められる仕事が増えてくると言われています。

そんな時代に生きる私達は、思考力がないと生き抜くことができません。

ですから、思考の本である哲学書を読む必要性がますます高まっているわけです。

哲学書を読んでわけが分からなくても、必死に理解しようと努力したとき、その哲学書は

あなたの血肉となって人生の役に立ちます。

是非一度、哲学書を手にとってみてください

それでは今日はこのへんで。。

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