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この記事では、5月に発売されたiPad Pro12.9インチについてレビューしていきます。
新しいiPad Pro12.9インチの大きな特徴
1,チップがM1に変わった
今回のiPadProシリーズの一番の特徴とも言っていいでしょう。M1チップがiPadProに載るという発表に大いに驚かれた人も多いと思います。
M1 チップとは、2020年のイベントで、MacBookシリーズに搭載することが発表されたApple社独自設計のSoc(システムオンチップ)です。高い熱効率性、驚異的な性能で大きな話題になりました。
そのM1チップが載ったのが今回のiPad Proです。
2,ディスプレイが、Liquid Retina XDRディスプレイに(12.9インチのみ)
新しいiPad Pro(12.9インチ)はLiquid Retina XDRディスプレイという長い名前のディスプレイに変更になりました。Liquid Retina XDRディスプレイって何?という話ですが、Apple社が約60万円で発売しているApple Pro Display XDRに迫るほどの性能を持ったディスプレイです。性能値としては、
・最大1,600ニトの輝度・100万:1のコントラスト
となっています。コントラスト等は、有機ELと比べると負けますが(有機ELの場合、200万:1のコントラスト)それ以外の項目では、Liquid Retina XDRディスプレイのほうが勝っています。
難しい話は抜きにすると、本当のプロ向けのディスプレイになったと言って良いでしょう。
3、5G接続・充電端子がThunderboltに
5G接続が可能になりました。(セルラーモデルのみ・・・セルラーモデルはsimを契約して、独自で通信するモデル。要はスマホのように通信できる)ただ、日本では、ミリ波は非対応なため、びっくりするほど速くなることはないです。また、充電端子が、USB4 対応のThunderboltになりました。これは何を意味するかと言うと、外部接続機器とのデータのやり取りがより高速になり、6Kディスプレイにも接続することが可能になったということです。
4,センターフレーム機能
これは個人的に非常に面白い機能だなと思ったのが、このセンターフレーム機能です。センターフレーム機能とは、ZoomやFaceTimeなどを使用している際に、内カメラが自分自身を自動で追尾してくれる機能。イメージとしては内カメラに小さなカメラマンがいる感じです。
メリット
1、ディスプレイが綺麗すぎる
Apple風に言うと、息を飲むほどの美しさです。YouTubeで4KHDRの動画なんて見たら、本物を超えたと言うか本当にきれいなんですよね。
初めて動画見て画質の良さに感動しました。
iPad Pro11インチ(2020)年モデルと比較しても、美しいです。
さすが60万円。
また、ブルーミング(光がにじむ感じ)を心配していたのですが、私のiPad Pro12.9インチでは今の所発生していないです。ただ個体によっては発生しているとの情報もあるので、当たり外れが大きいのには注意が必要。
2,コスパがいい
iPadPro12.9インチは最低でもお値段10万円を越します。値段だけ見るとすごい高いです。ですが、他を寄せ付けない圧倒的な性能、60万円のディスプレイ並の美しさ、音質の良さを考えるとコスパはいいです。
(とは言いつつ。。タブレットに10万円なんて出せないという方もいると思うので、そういう方はiPadAirやiPadをおすすめします。性能的にはiPadAirやiPadでも高度な動画編集等しなければ十分です。)
3、性能が高い
Proと名前がつくくらいなので当たり前の話なのですが、性能が高いです。高すぎるくらい。
Geekbench5では、

となっています。
この数値は、やMacBook AirなどのM1 チップを搭載しているMacとほぼ同じ数値です。つまり、M1は性能は媒体にそこまで左右されないということが言えますし、新型iPadProはそこらへんのパソコンよりも圧倒的に性能が高いということができます。
4、センターフレーム機能が便利
これが個人的に一番良かった機能です。
(センターフレーム機能とは、ZoomやFaceTimeなどを使用している際に、内カメラが自分自身を自動で追尾してくれる機能。)
オンラインが主流になりつつあるこのご時世ですので、多くの人にとって地味に便利な機能と言えるのではないでしょうか。
しっかりと追尾して、常に自分が真ん中に来るように動いてくれるので、オンライン会議の際にカメラ調整で悩むことも無くなりそうです。
また、複数人入ってもしっかりと全員映るように調整してくれます。
5、音質がいい
音質がいいです。タブレットとしてはという意味ではなく、普通に音響機器としても音はいいですね。また、iPadPro11インチ(2020)と比較しても音質が上がっているように思えます。ここらへんは、12.9インチという大きさも影響していると思いますが、映画を見ていても音圧を感じるくらい迫力があります。
6、完成された美しいデザイン
デザインは相変わらず美しいです。デザインの変更はありませんでしたし、ほとんど完成されているデザインだと言ってもいいのではないでしょうか。




デメリット
1、でかい・重い
12.9インチモデル特有だと思いますが、めっちゃでかくて重いです。12.9インチに慣れると、11インチのiPad Proが、iPad miniのように思えてきます。これは、据え置きで使う際には非常にメリットとなるのですが、持ち運ぶ際には大きなデメリットとなります。
MacBook AirとiPad Pro12.9インチを持ち運ぼうとすると、約2Kgとなるので、持ち運ぶには結構な覚悟が必要です。iPad Pro12.9インチ単体ならどうにかなりますが、後で触れるように、単体で作業を完結させるのが厳しいのですよね。ですので、結局MacとiPadの2台持ちとなってしまい、荷物がかさばります。
2、マルチタスクがほとんどできない
iPadはタブレットという特性上マルチタスクが非常に苦手です。機能としてあるのはあるのですが(スプリットビュー機能)、できても2つの作業のみ。Googleのタブを開きまくるような私としては、画面を切り替えるのが非常に億劫です。
また、現在一つのアプリでiPadProの性能を使い切れるほどのものがないため、性能的にはマルチタスクが可能なはずです。あとはOS次第ですね。
3、パソコンではない
はっきりといいます。iPadはパソコンの代用にはなりえません。見た目はSurfaceのようにすることも可能ですが、Apple版の2in1のパソコンにはなりえないです。
Apple側もあくまでパソコンのMacとタブレットのiPadは別物だと考えていますしね。。

具体的にどういうところがパソコンにはなりえないかというと、例えば、Officeは機能が制限されていますし、Final Cut ProやDaVinciResolveなどの動画編集アプリもiPad版はないですし、ファイル管理もパソコンに比べて全然できません。(もちろんLumaFusionなどの優れた動画編集アプリもあります)
用途を限定(文書入力など)すればパソコンの代わりにはなっても、普段パソコンをフルに使っている人がiPadのみで作業を完結させるのは難しいです。
4、結構熱を持つ
M1チップって熱をあまり持たないと思っていたのですが、iPadPro12.9インチでは、結構熱を持ちます。動画の書き出し等を行うと、非常に熱くなりました。また、動画視聴をしていてもほんのり熱を持ちます。
媒体が小さく薄い分、排熱が難しいのでしょうね。
5、ディスプレイそんなにいい?
え、メリットでディスプレイがきれいすぎるって言ってたじゃないかと思われたと負います。確かに、めちゃくちゃキレイなんですよ。・・・動画視聴時とか動画・画像編集時は。YouTubeで4K HDR画像を見たときの美しさと言ったら、まさに息を飲むほどです。
でも、ディスプレイの美しさを感じるときって、それくらいなんですよね。普段使いでノートを取ったり素人レベルのイラストを書いたり、電子書籍を読んだりするときって正直前モデルと美しさの違いが分からないです。普段使いは汚いというわけでなく、前のモデルでも普段使いには十分な画質だったということです。
また、画像編集のときも4Kの素材を扱うと違いは分かりますが、4K以下であれば正直違いがわからないのですよね。ですので、前モデルを持っている方は、4K以上を編集する・4K以上の動画視聴目的以外であれば、ディスプレイを理由に買い換える必要はないかなと思います。
6,端子が少なく拡張性がない
Apple製品ってどうしてこうも端子を少なくするのですかね。もちろんデザイン的には端子が少ないほうが、美しいのでしょうが、非常に不便に感じることがあります。
タブレットなので、LANポートなどはいらないと思いますが、せめて、SDカードスロットはつけてほしかったなと思います。もちろんハブを使えばこの問題は解決しますが、全然スマートじゃないんですよね。
最後に 〜OSをどうにかしてほしい〜
ここまで読んでいただきありがとうございます。この記事のタイトルとも関連しますが、iPad Pro12.9インチはハードはほとんど完璧だと思います。
ですが、OSが全然です。
せっかくこれだけの性能があるにも関わらず、OSが足を引っ張って性能をあまり行かせていない印象をいだきます。M1MacでiPhoneやiPadのアプリが動くようになったように、今度は逆にMacのアプリがiPadでも動くようになることを願います。
WWDCでマルチタスク機能は強化されることは発表されたので、マルチタスクに期待大です!
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