時代区分で学ぶ日本史講座 縄文時代編〜これであなたも歴史通〜

日本の歴史〜初学者向け〜
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このブログ記事では、時代区分で学ぶ日本史講座と題して、時代ごとの大まかな流れを解説していこうと思います。

歴史を学ぶためにはまず流れをしっかりと学ぶことが大切です!

このブログ記事はこんな人におすすめ

・歴史を楽しく学びたい人

・教養を身に着けたい人

・一通りの歴史は知っておきたい人

※第一回はこちら

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前回の復習

前回は旧石器時代について学びました。旧石器時代は一言で表すなら「打製石器だせいせっきの時代」です。

打製石器だせいせっきとは石を打ち砕いて作る石器のこと。

そして、旧石器時代はとても寒かったので、日本と大陸は陸続きでした。

そんな大陸と陸続きの日本列島にやってきた、人類ですが、その後彼らはどうなったのでしょうか。

その続きを今日は学んでいきます。

今日学ぶのはこの時代。

縄文時代じょうもんじだいを学びます!

旧石器→縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安→鎌倉→南北朝→室町→戦国→安土桃山→江戸→明治→大正→昭和→平成→令和

という時代区分の中で、二番目に位置するのが今回学ぶ縄文時代です。

縄文時代を一言で表すなら、「大きな気候変動の時代」です。

1、人類、絶体絶命

前回、日本列島は大陸とつながっていたという話をしましたが、今から約1万年前地球の気温が高くなり、日本列島は大陸と完全に切り離されました。

今の日本列島の形になったのはこのときであると言われています。

そして、この気候の変化は、日本列島の動物や植物に影響を与えました。

これは人類にとって非常にまずいわけです。なぜなら、今まで自分たちが食べていたものが気温の変化によって絶滅しているわけですから。

下手をしたら人類も、The END。

絶滅しかねません。

しかし、ピンチはチャンス

人類はこの気候の変化の影響をうまく切り抜けようとします。

例えば、今まで食べていた、大型動物が絶滅したので、ニホンシカやイノシシを主に食べる様になったりと。。

この人類の適応力が、新たな文化や時代を生み出す、原動力となりました。

そうして生まれたのが、縄文時代・縄文文化です。

2,縄文時代

縄文時代は、約1万3000年前から約2500万年前という約一万年もの間続いた非常に長い時代です。

平成がおよそ30年ですから、いかに長いかというのがわかります。

縄文時代の特徴として、一番大きいのは、名前の由来ともなっている縄文土器です。

縄文というの名の由来は、土器の表面に、縄で文様もんよう(模様)をつけたから、その名前がつきました。

別に、縄で模様をつけたところで、より便利になるわけではないのに、わざわざ模様をつけたのって面白いですよね。

この頃から、人類は「オシャレ」という意識があったのかも。。

シルク君
シルク君

よく聞くけど、土器って何に使うの??

えんで
えんで

土器というのは、主に煮炊きように使います。今でいう、鍋みたいな感じです。

この土器が誕生したことにより、調理の幅が広がるようになって、人類は食生活を変化させることができるようになったのです。

3、縄文人の意外な食生活

縄文人は、気候の変化で食生活を変化させてきたわけですが、具体的に何を食べていたのでしょうか?

イメージとしては、

肉!!

肉!!!

肉ゥ〜〜!!って感じですよね

しかし、縄文人の実際の食生活は肉だらけではありませんでした。

春 若草 アサリ はまぐりなど

夏 カツオ アザラシ マグロなど 

秋 ぶどう くり どんぐり サケなど 

冬 いのしし シカ クジラなど

といった様々なものを食べていたということがわかっています。

ただ、ここで一つ疑問が。。

なぜ、縄文人が何を食べていたのかわかったのか??

それは「貝塚かいづか」という存在のおかげが大きいです。

貝塚かいづか」というのは、現代でいうと、ゴミ捨て場に近い場所のこと。

このゴミ捨て場に近い「貝塚かいづか」に何がどういう順番で捨てられているかというのを調べることで、いつの季節のものかというのが分かったというわけなのです。

ただし、ゴミ捨て場といっても、死者が埋葬されていたりもします。

4縄文人の道具

前回、旧石器時代の人類は、打ち砕いて作る打製石器だせいせっきを使っていたという話をしました。

そして、縄文時代になると、人類は、石を磨くという技を覚えます。

磨製石器ませいせっきの誕生です。

磨製石器ませいせっきでオノを作ったり、磨製石器ませいせっきで木の実をすりつぶしたりしていました。

また、縄文時代になると、大型動物が気候変動で絶滅し、シカやイノシシ等の中小動物を狩る必要が出てきました。

ただ、中小動物はすばしっこいですから到底走っても追いつけないわけです。

だから、人類考えた。

弓矢を発明しました。

弓矢があれば、すばしっこい中小動物も狩ることができます。

5、縄文人の信仰

現代日本人は、「無宗教」だと言われることもありますが、縄文人は

何を信仰していたのでしょうか。

縄文人の信仰を、アニミズムといいます。

アニミズムとは、簡単に言うとこの世にあるすべてのものには、不思議な力が宿るという考えのこと。

縄文人は、気候の変化といった自然の猛威を肌で感じているわけですから、自然に恐れを抱くわけです。

そういう自然に対する恐れ一因となって、アニミズムという信仰が生まれました。

例えば、この土偶どぐう

これもアニミズムの表れです。

この土偶どぐう、奇妙な形をしていますが、女性をかたどったものではないかと言われています。

また、縄文時代には、

・大人になるために歯を抜く抜歯ばっし

・死者が悪さをするのを防ぐために、死者の手足を縛って折り曲げて埋葬する、屈葬くっそう

なども行われていました。

豆知識

ここで一つ豆知識を。

アニミズムって普段馴染みのない言葉ですよね?

スターくん
スターくん

「今日、〇〇君が、草にも魂があるって言ってた。」

シルク君
シルク君

「〇〇君の考えは、アニミズムに近いね」

なんて会話はまずしないでしょう。

ですが、このアニミズム、実は皆さんにとっても馴染みのある言葉に関係しているのです。

その言葉とは、アニメーション。

アニミズム、アニメーション、どちらも、ラテン語のアニマ(霊魂)という言葉に由来するのです。

本来は命のないものをまるで生きているかのように見せるのがアニメーションですからね。

そして、アニマル(動物)もこのアニマから来ているのです。

コラム こんなにすごいぞ 縄文人

この時代の人々の建物と聞いて、思い浮かべるものといえば「竪穴住居たてあなじゅうきょ」くらいしかない。。

という人も多いと思います。

竪穴住居(たてあなじゅうきょ)

しかし、近年の研究では、竪穴住居たてあなじゅうきょ以外の大型建造物も見つかっています。

例えば、青森県の三内丸山遺跡さんないまるやまいせきでは、直径1メートルを超えるくりの大木6本を使った建物や、長さ30メートルの建物があったとされています。

重機もない時代、どうやってそんな大きな建物を作ったのでしょうね。

また、丸木舟まるきぶねという船で、航海をしていた証拠も見つかっています。

原始的な生活をしていたと思われがちな縄文人ですが、

実はここまで先進的なことをやっていたのです。

次回予告

ここまで読んでいただきありがとうございます。

一万年あまり続いた縄文時代ですが、ついに終わりを迎えます。

そして人類はついに本格的な農耕を始めます。

今や、国民食である「米」が日本列島に伝来したのです。

弥生時代の始まりです。

縄文時代は「気候」という変化によって人類も変わっていきましたが、弥生時代は「米」によって、人類は変化していくようになります。

その変化とは。。

次回、弥生時代を取り上げます。

参考文献

『山下太郎のラテン語入門』

https://www.kitashirakawa.jp/taro/?p=7711 閲覧日2020年8月22日

『詳説日本史研究』佐藤信 他著

2017年8月発行

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